ストレインカウンターストレイン。
何だが、難しい表現方法ですよね。
朝から、なんだか眠くなってしまいます。。
しかし、侮ることなかれ!
この略してSCS(Strain & Counter Strain:以下SCS)
実は、ストレッチよりも効果があると言われています。
実際に、このSCSを実際に学び、自分のカラダを治してみましたので、本日はご紹介いたします。
[ad#co-1]ストレイン・カウンターストレイン(Strain & Counter Strain:以下SCS)テクニック
1960年代にアメリカの開業医である故ローレンス・ジョーンズD.O.(オステオパシードクター)によって研究・開発されたテクニックです。
体性機能不全の徴候を綿密に評価し、評価から抽出された重要な圧痛点(テンダーポイント)に対して筋緊張の緩むポジションをとり(逆緊張のポジショニング=カウンター)、筋膜の正常化・痛みの解放を得ることで、人間の身体を健康へと導きます。
ふむふむ、なるほど。
元々オステオパシーのDrによって開発されたテクニックだったんですね。
ストレインの意味
ちなみにストレイン(Strain)とは、以下の通りです。
張る、引っぱる、精いっぱい働かせる、ふりしぼる、精いっぱい努力する、(無理な事をして)痛める、無理をして健康を損なう、(無理な使い方をして)痛める
ストレインとは、無理をして出来た・過剰な力が加わった場所(圧痛点)
といえることが出来ます。
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SCSの原理
さて、SCSの原理はどういったものだったんでしょうか。
実際に、ローレンス・ジョーンズD.O.から引用した文章を紹介します。
持続的なストレイン信号はどのようにして生じるのだろうか?
それは拮抗筋の一次終末がもっとも短くたるんでいたとき、突然予期せずに引き伸ばされたからである。
そのスピードがあまりに速く、ストレイン信号を送る前に中立位の長さになってしまうのである。
すると、その後まったくストレイン信号がないのにストレイン信号を出すようになり、その関節があたかもストレインを受けているように振る舞うのである。
ストレイン状態が続くと、不快な愁訴や痛みが取れない。
SCSの治療はストレイン状態を報告している固有受容器を最大限に短くたるませ、ストレイン信号を出さないようにするのである。
ここにきて、私自身何となくですが、ストレインについて理解してきました。
簡単に言うと、
緊張して出来たストレイン信号(圧痛点)を、楽な姿勢(緊張の逆の姿勢=カウンターポジション)に持っていけばいいということですね。
SCSの手順
では、具体的な手順を紹介いたします。
①重要な圧痛点を見出す。
a、圧痛がどこに起こるかを決定するために、患者を評価する。
b、明確なポイントを同定するために触診する。
②患者を最適安楽体位にする。
a、近似体位を見つける。
b、小弧運動を通じて、微調整を行なう。
③その安楽体位を90秒間、維持する。
④患者を自然な体位に、ゆっくり戻す。
⑤圧痛点を再検査する。
90秒というのは、どうやら個人差があるようです。
トーマス・クロウDOは「筋肉が緩むのが分かれば、そんなに長く待つ必要はない。」と言っています。
ジョーンズDOが90秒間待ったのは、何度も何度も試してみて、きちんと問題を起こしている筋肉の過緊張を取り除くには最低でも90秒は必要だという自身の経験からきているのでしょう。
SCSまとめ
SCSはオステオパシーの「インダイレクト・テクニック」の代名詞であり、痛みを伴わず、急性・慢性期を問わず安全に行われる非常に有用なテクニックです。
ただしテクニックの大きな効果には、的確な触診能力、そして繊細かつ絶妙な関節の角度取り(ポジショニング)が生命線となります。
SCSは私たちの日々の生活において、他の治療テクニックと融合させることや、筋膜の正常化を目的として高頻度かつ広範囲の症例に対して有効に適応できるということをお約束いたします。
私自身、いち治療家ですので、ストレインカウンターストレインを使いこなし、皆さんの健康を取り戻していきたいと考えています。
長くなってしまったので
次回、『実際にカウンターストレインをやってカラダを治してみた!②』
の記事を作成していきたいと思います。
カラダプレス
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